女性がなぜか集まる「西荻窪」の魅力に迫る!

窓の外を見る女性

ガツガツしないユルい雰囲気が女性に人気

住みたい街ランキングの常連・吉祥寺の隣に位置するのが西荻窪です。
中央線沿線の中では乗降客数が4万4000人程度とコンパクトな街ですが、最近は女性を中心に人気を集めているのです。
2015年3月には女性誌「Hanako」が吉祥寺と併せて西荻窪の特集記事を掲載しましたし、「散歩の達人」でも特集として取り上げられたことがあります。

何と言っても、ガツガツしないユルさが女性にはちょうど良いのです。
街にはカフェ、パンや、喫茶店、本や等、昔からあるような店が立ち並ぶ反面、ハイレベルな海南飯店等もありますが、全体的にはユルイ雰囲気なのかもしれません。

ユルさの大きな要因の1つは賃料にもあるかもしれません。
西荻窪は交通利便性で中央線のほかの駅と大規模開発も行われてこなかったことが関係するのかもしれませんが、吉祥寺や中野に比べて家賃が安いのです。
駅から数分以内の物件が(多少古くはあるが)、何と月10万~13万円前後から借りられます。
家賃が安ければ、ガツガツしなくても済むのでユルさが生まれるのでしょう。

また、周囲も裕福な家が多いので、生活にゆとりがあるのです。
こういった街の雰囲気も人々のユルさを支えているとも言えます。

「okatteにしおぎ」とは

「okatteにしおぎ」は2015年に誕生した会員制の「パブリックコモンスペース」です。
パブリックコモンスペースは一言で言うと「まちとシェアする場」を意味します。
私的空間である家を居住者以外に使えるようにすることで、人と街をつなげるのが「パブリックコモンスペース」です。

「okatteにしおぎ」の最大の特徴は広いキッチン付きの土間です。
ここでは、会員の女性たちが自由に料理をしたり、食事を一緒にとったりできます。
因みに会費は月1000円~ですから、ずいぶんと安いものでしょう。
このほか、1階には畳と床の多目的スペースもあるので、ヨガや映画の上映会ができますし会員が作ったベーグルなど飲食品の販売会を開くこともあるそうです。

もともとは土地の所有者である竹之内祥子氏の自宅を改装、相続などをにらんだ収益物件建設の計画がきっかけでした。
「銀行にはアパート建設を勧められましたが、駅から10数分は賃貸住宅として不利、その植え、老朽化したら家賃は下がるので、それならば改修で済ませると無理なく返済できるので面白そうなモノを作りたいと思った。」と竹ノ内さんは当時を振り返っておっしゃいます。

会員60人の思い

現在、okatteにしおぎの会員は60人です。
年齢や職業はバラバラですが、協力体制はばっちりのようで、様々なイベント拝見を出し合って協力して行っています。

たとえば、会員がそれぞれやりたいことをプレゼンするイベントが開かれると、参加者の一人が「父がオペラ歌手でドイツ料理にも詳しい」と発言があり、そこで協力体制が発揮されるのです。
ほどなくイベントは開催され、しかも満員御礼となったということです。

このように一人ひとりの思いがokatteにしおぎを支えています。
okatteにしおぎからもわかるように、西荻窪は女性達が元気に活動しやすい街なのです。